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ロンドンで働いてみた

Cambridge MBAを2010年夏に終了後、そのままロンドンで仕事してみています。 ここでの体験を日本で役立てられるよう、日々勉強しています。
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09.20.02:06

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  • 09/20/02:06

10.03.18:18

日本企業のグローバル化について、その1

ロンドンで仕事を始めてからあっという間に1カ月がたった。

 

学校を卒業する時に書いた、「これからは日本企業のグローバル化について書きます」という宣言が守れてないので、これからしっかりしていきたいと思う。


グローバル化、というとやや焦点がぼけるけど、もっとはっきり言うと、いわゆる日本企業が、日本人以外の人材をどう活用してどう成長戦略に生かすかというテーマだ。


なぜこのテーマなのか、というと、仮にもイギリスで1年間、外側から日本を見てきて、日本の将来を考える上で、これが最も大きなチャレンジになりそうだからだ。これは業種問わず、会社の大きさ問わず、(これから伸びていきたい)全ての日本企業に共通するテーマだと思う。


自分の所属する総合商社もこの例に漏れず、というか商社はむしろこの分野では遅れていると言っても過言ではない。結局総合商社というのは日本の明治時代以降の急速な成長にうまく乗っかり、時にはそれをリードしてやってきたのであって、日本自体が細っちゃいますという状況はかつて経験したことがない。

だから、海外のオペレーションも全て日本人がやってるし、日本の経済界に支えられてきたこれまではそれでよかった。

ところが、言わずもがなだがこれからはそれではやっていけない。変わらなきゃいけない。


しかし、ここが難しいのだけど、みんなが変わらなきゃいけないと思ってても、なかなか変化は起きない。なぜなんだろう?どうすれば本当に変われるのだろう?というのが目下一番の興味だ。

 

いわゆる企業の国際化を語る時、その企業の現状を説明するのに分かりやすい目安は、かなり古典的な(1969)論文なのだけど、WhartonにいたHoward Perlmutterという人の分類がある。これによれば、企業の国際化度合いには


・Ethnocentric: 本国の人間がauthorityを持ち、本国からの派遣者が各国のビジネスを監督
                            する。戦略も本国が決める。海外人材はアシスタント的役割。ビジネス上の
                            意思決定は本社が行う。
・Polycentric: 海外の店では現地の人間が採用され、マネージャーになる。海外人材が本社
                         の要職につくことはないが、現場では自治が認められる。逆に本社の人間が
                         現地に行くことも少なくなる。
・Regiocentric: 海外の店をまとめた地域本部的なものができ、その中で意思決定がなされ
                             る。本社は地域オペレーションに干渉せず。現場採用の人間は地域本部で
                             出世していく。
・Geocentric: 国籍は全く関係ない。現地採用された人が本社の社長になることもある。本社
                         からの一方的な伝達ではなく、地域との双方向コミュニケーションで戦略が
                         決められていく。


の4つの段階がある。イメージ図はこれがわかりやすい。


これを使うと、おそらくほとんどの日本企業はEthnocentric段階。商社もそうだし、最近の分かりやすい例で言えば「日本の社員全員がグローバル人材」宣言をした日立なんかはこの好例だろう。要は全部日本人でやります、と言ってるのだから。


リーマンとくっついた野村證券では、海外のコーポレート部門は旧リーマンの人に任されるようになってきている一方、海外から日本人が引き揚げる例が増えている。これはPolycentric段階、もしくは徐々にRegioncentric段階に入りつつあると言える。


逆に言うと、いわゆる欧米系の企業が国際的、といっても、Geocentric段階まで行っているかというと、みんながみんなそうではない。要はその企業にとって何が大事かである。

 


さて、ここまで書いて、「ではEthonocentric段階にある日本企業が、何故これからもっと国際化しなければいけないのか」をしっかり考える必要があると思う。

なぜなら、要はここでの考察が足りないから、軸がブレて「いいよ別に国際化なんかしなくて」という勢力に負けてしまうからだ。忘れてはいけないのは、大きな組織になればなるほど、反対する人は必ずいるということ。

「国際化することが自動的にいいこと」みたいなナイーブな思い込みではこういうおっさんに絶対に勝てない。

 

よって、俺の考える国際化する理由なのだが、この次のエントリに続きます。

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Re:日本企業のグローバル化について、その1
2010年10月05日火

あげ

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