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ロンドンで働いてみた

Cambridge MBAを2010年夏に終了後、そのままロンドンで仕事してみています。 ここでの体験を日本で役立てられるよう、日々勉強しています。
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04.27.12:51

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  • 04/27/12:51

05.12.18:54

イギリス選挙が終わって

気がつくと2週間もブログを放置していた。いや別に何をしてたってわけでもないんだが。
書きグセを取り戻すためにも何か書きます。



ようやくイギリス選挙が終わった。選挙直後から連立政権構築のためにテレビも新聞も
バタバタしていたが、最終的に第1党となった保守党と、第3党の自民党が組むことに
なった。よって次期首相は保守党のキャメロン、次期副首相は自民党のクレッグとなる。

正直、保守党と自民党では政策にけっこう開きがあり、この2つが組めるのか、もしか
したら保守党に第4位以下の小物政党がバラバラと加わるシナリオもアリかなと思って
いたので、この数日間の電撃的なネゴには驚かされる。



そして日本人からすると衝撃的なのは、この数日のネゴの段階で新政権の主要な政策
が2党間でもう調整済ということである。

このへんは日本式の「いやいやまあまあとにかく一緒にやって行きましょうよ、その辺
はあとで調整ということで、どうスかこのあと一杯」みたいな世界ではありえないこと
である。小物政党を調整もなしに入れてしまったことで迷走している民主党とかを
見ていると、なんだかなあと思う。どうでもいいけど田村亮子って。



イギリス新政権の政策("coalition deal"と呼ばれる)を見ると、さすがに自民党は
けっこう譲歩したのが分かる。足元で重要かなと思うのは、①財政赤字解消のため、
歳出削減を今年からやります(自民党、労働党は来年からでよくねー?と言っていた)
という点、②反EU路線が明確になったという点あたりか。②は直近のギリシア問題にも
影響ありや。



新閣僚も決まりだしているが、個人的に気になるのはエネルギー/環境担当相。ここは
自民党がポストをとっている。なぜ感心があるかというと、特に原発に関しては
保守党と自民党で方針が全く違っていたからだ。

原発建設にアレルギーがない保守党に対して、自民党は元来原発新設に反対してきた。
エネルギー相におさまったHuhne氏(いまいち何て読むのか分からん)もバリバリの
原発懐疑派。クリーンな社会は原発無しで実現できるという。

このへんの真偽は歴史が証明するのだろうが、このポジションを自民党に譲ってみた
というのは保守党のネゴとして興味深い。電力業界とどんな根回しをしているのだろう。
いやしてないのか。注目していきたいポイント。
 

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