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ロンドンで働いてみた

Cambridge MBAを2010年夏に終了後、そのままロンドンで仕事してみています。 ここでの体験を日本で役立てられるよう、日々勉強しています。
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04.19.04:04

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  • 04/19/04:04

05.31.07:46

30歳からの学園祭 "May Ball"その4、チームとは。

思えばこの学園祭の準備は、一つの壮大なプロジェクト型授業だ。




俺が思うケンブリッジMBAの最大の魅力は、プロジェクト型授業が豊富に、かつ強制的に
行われること。

卒業までには、少ない人でも2つ(CVP=Cambridge Venture ProjectとGCP=Global
Consulting Project)、これにCapstone Project(ただしこれは今年始まる制度なので
どんなもんかはまだ不明)と夏のIndividual Projectを足すと最大4つのプロジェクトを
こなすことになる。

こうしたプロジェクトでは、チームを組んで長期間、実際の企業とかとの折衝に取り組む
ことになる。企業からのプレッシャーを感じつつ、チームでああでもないこうでもない
揉める体験は、アカデミックではないけれど、極めて実践的。特に日本ベースで仕事を
してきた人間にとっては、5人とも国籍が違うという環境は全くの異世界。チームとは
何なのか、本当に考えさせられる。



今やってるMay Ballの準備は、手間がかかって客からは無理難題を言われてチームでも
揉めてほんとーにしょーがないのだが、これも一つのプロジェクト型授業と思えば
いい体験かなあと思う。

メンバーはMBAから法学修士、教育修士、その他諸々。出身国も、もはやこういうのも慣れた
けど、12人いて11国籍。このインターナショナルチームでここまで壮大なプロジェクトを経験
できる機会はそんなになかっただろう。何せ昨年末からやってるから、もうほぼ半年。
期間だけで言えばCVPやGCPの6倍くらいやってることになる。


これだけやってると、さすがに何となくこういうカオス的環境でのチームワークのポイント
みたいなものが見えてくるが、第一には誠意。英語で言うとIntegrityとSense of
responsibilityを足して2で割ったくらいのイメージだが、とにかく俺は言ったことはやるぜ、
できなければ切腹、という姿勢を貫くこと。

特に語学にハンデがある場合、口先でうまいこと器用にこなすというのが難しいので、
ある程度は風雪に耐えて、誠意が伝わるまで黙々とがんばる必要がある。ここが伝わ
らないと、そもそもメンバーとして信頼されないし、チームをリードするなど不可能。


第二には謙虚さ。この場合はHumilityというより、Good level of self-confidence
というイメージ。前もちょっと書いたけど、全部を自分でやるのはそもそもムリなので、
早めに自分の限界を設定して、それ以上のことは、あと宜しくお願い致しますと
言い切る覚悟が必要。実際、組織とは生き物なので、リーダーとてその歯車のひとつ
にすぎず、自分が全部を分かってなきゃとか思った瞬間、逆に事故になる。


第三は、多分だけど、愛。これはLoveそのまんま。とにかくチームメンバーを(無理して
でも)好きになること。まあヲイヲイお前、だから西洋人は・・とか思うことも多々ある
のだけど、そこはぐっと堪えて、共通の敵を外部に作るとかなんとかして、チームでいる
ことを楽しむような空気を作りたい。

高校生だとこういうエネルギーが無軌道な恋に発展したりもするのだろうが、オッサンだと
そこは安心。残念ながら。

さっきも金のことでメンバーの一人と激しく議論してきたところなのだが、これでイヤに
なったりせず、「俺もたいがいしんどいけど、あいつもまあ色々考えてんな」とお互いを
慮ってやりたい。あんまりそういう態度は外に出すと気持ち悪いので、あくまで自分の中
の処理として。


なんとなくこんな感じが、高校生の時に不完全燃焼だった学園祭なのだろうか。ちょっと
こんな↓曲とか思い出すけど、一生準備で終わればいいとは思えないのは、三十路的な
体力精力の低下なのだろうか。


 

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