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ロンドンで働いてみた

Cambridge MBAを2010年夏に終了後、そのままロンドンで仕事してみています。 ここでの体験を日本で役立てられるよう、日々勉強しています。
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04.20.09:28

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  • 04/20/09:28

03.08.07:32

ブラジル vs アイルランド @エミレーツスタジアム

だんだんサッカーブログみたいになってきたが。。。
 

ロンドンでカンファレンスに出るついでに、ひとりエミレーツスタジアムまで
出かけ、インターナショナルフレンドリーマッチを観戦。わざわざエミレーツ
スタジアムまで来てアーセナルの試合でないのはやや残念だが、アーセナルの
試合をホームで見ようと思ったら一番安い席でも120ポンドくらいする。
その点、こういうイングランドと関係ない試合だとピッチ際のいい席でも40ポンド。
 

というわけでそこまで期待しないで行ったのだが、予想外れ、両チームとも
A代表のマジフルメンバー。ガチンコじゃないの。

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ブラジルはカカ、ロビーニョ、ジウベウトシウバ、ルシオなど、完全に本気。W杯
前最後の調整だろう。そしてものっすごい久しぶりにアドリアーノが代表復帰して
いる。ブラジルに帰って調子は戻ったのか。
 

アイルランドもこの前のフランス戦、アンリの手パスゴール事件でW杯に
出られないことが決定してるのに、ダフ、ロビーキーンなどベテランも入れた
これまた本気の布陣。むしろもうちょっと若手にチャンスをやれよと思う。
 

しかし、イギリスでの試合なのでアイルランドサポーターが多いのかと思ったら、
どこから出てきたのか全然ブラジル人の方が多い。そして騒ぐ、歌う、踊る。
試合会場の周りも完全にブラジル人街と化す。

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試合は点数こそ2-0だったが、ブラジル、というかカカのうまさが際立ち、4-0
くらいでもおかしくなかった。2点ともカカのパスから。一方、アドリアーノは
ゴール前で動かなすぎ。ロナウドみたいに技術だけで点を取れる選手じゃないので、
これではダメだと思う。南アフリカはないかな。

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とにかく、ピッチ横で見て40ポンドは安すぎる試合だった。ただ、寒すぎ。
気温5度でサッカー観戦はツラい。次はもうちょっと暖かくなってから来ます。

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03.05.03:19

授業「Topics in Financial History」とユーロ問題

19世紀後半からの金融の歴史を振り返る授業。アメリカ史に寄りすぎなところもあるし、
宿題も相当多いのだけど、中身は濃く、ケンブリッジに来てから受けた授業の中でも
かなり秀逸。

最終回の授業では、世界恐慌後からブレトンウッズ体制崩壊に至る過程までをカバーする
中で、国際金融のTrilemma(3つの問題間での板ばさみ)に関して学ぶ。

1.固定為替相場
2.独立した金融政策
3.資本移動の自由

の3つの政策は同時には実現できないという内容。

例えば現在の日本みたいな社会で言えば、2と3はできているけど1は放棄しており、現代も
途上国では多いドルペッグ下では、1と2をとる代わりに資本の流出入に国の制限をかけたり
して3を諦めているなど。

その意味で言えば、ユーロというシステムは、対ドルとか対円とかでは変動だけど、違う国
同士が通貨を固定しているという意味で1をとっており、その分2を諦めていることになる
(圏内の全ての国の金融政策は欧州中央銀行に引っ張られる)。


ここから先はこの授業の為に書いたレポートのコピペに近いのだけど、固定相場というのは
けっこう管理が難しく、例えばイギリスがユーロに入れなかったきっかけは92年に起きた
ポンド危機という出来事である。

イギリスは他の欧州諸国から遅れ、90年になってやっと通貨統合に参加する腹を決めた
のだが、その際にかなりの経常収支赤字があったにもかかわらず、固定為替レートを
割高に決めてしまい、後になって投機家から激しくポンドの売りを食らって買い支えが
できなくなり、あえなく統合通貨から撤退せざるを得なくなった。

97年のアジア通貨危機も、発端は、ドルペッグにしていたせいで割高になっていた東南アジア
通貨が大量に売られまくったこと。タイ、インドネシアなどの政府は固定相場を維持できなく
なり、為替が暴落し、当時膨れ上がっていた外貨建て債務が償還できなくなり、インドネシア
の場合は政変にまで発展してしまった。


で、現在のギリシア財政危機、ユーロ暴落問題なんだけど、もとはといえば、経済的・政治
的格差がある国までひっくるめてユーロにしてしまったツケがいま来ているのが実態。

特にギリシアの場合は、本来、欧州中央銀行の基準にあわせて財政・金融政策を制限しな
ければいけないのに(Trilemmaで言えば、2を諦めなければいけない)、実態は基準違反を
しながら、粉飾まがいの為替スワップでこれをごまかしていたというタチの悪さ。

この粉飾にゴールドマンサックスがアドバイスを行っていたということで、アメリカでも大問題
になってるようだが、この問題の動きを追っていると、ヨーロッパの問題がよく見える。最近の
ニュースは、5年もすれば、MBAでのいいケーススタディになるだろう。そもそも「ヨーロッパ」
なんてひとつの地域みたいな呼び方をすることにかなり違和感を感じだしたが、もうちょっと
掘り下げてみたいので、また続き書きます。

03.03.09:57

バルサ vs マラガ in カンプノウスタジアム

というわけでついにカンプノウでバルサの試合を見られることに。前回リバプールまで
行ったシンガポール人グループとまた一緒。
 

カンプノウはさすが10万人入る巨大スタジアムだけあって、一番上の方の俺の席まで
行くのに階段を10階分くらい上る。自分の席に着くと、いやしかしこれは相当高い。
これでちゃんと見れるのか不安になるくらい。

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しかし選手が入場してくると、10階までオーラがこれでもかと伝わってくる。メッシ、
シャビ、イニエスタ、イブラヒモビッチらはじめ、ほぼフルメンバー。遠目でもしっかり
動きはわかる。

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試合はスペインらしく、スピード感よりは技術で魅せるという感じ。バルサのボール
ポゼッションは多分80%近く、サッカーというよりは質のいいサーカスでも見ている
気分になる。イブラヒモビッチの足裏シュート、メッシのドリブル突破などのたびに
地元観客はおお出た出たと拍手喝采。イギリス人が見たらイライラするかもしれない
ゆるい展開。
 

バルサはミドルシュートで1点入れるが、マラガのカウンターであっさり返されてしまう。
だんだん時間がなくなってくると、さすがにファンも落ち着かなくなってくるが、
それでもバルサは緩慢なパス回しを止めない。おいおい大丈夫かと思っていた矢先、
シャビ、ダニエル、メッシとつないでディフェンスを完っ全に崩してゴール。そのまま
終了。うーん横綱相撲。

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試合終了後、ファンはバルサの歌で選手を称えるが、この歌がまたゆるーいリズムで、
重さゼロ。多分、スペイン人はサッカーの楽しみ方が根本から違うんだろうなと実感。

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スペインはいま失業率20%、財政赤字もひどく、ギリシアの次は、、、なんて言われて
いるが、この人達のノリを見ていると、正直、ドイツ人の言うことなんか聞かないんじゃ
ないかと思える。どんなに景気悪くても、どの店もしっかりシエスタで休む国スペイン。
ユーロ圏の問題についてはまた改めて書きたいが、ユーロってけっこう無理がある
通貨だなとサッカーを見てても思った次第。
 


03.01.12:16

30歳からの修学旅行 inバルセロナ

バルセロナにあるビジネススクール、IESEで開かれていたカンファレンス、"Doing Good
Doing Well" (http://dgdw.iese.edu/)に出る為、週末をスペインで過ごしてきた。
 

しかし、気が付くと同じケンブリッジから総勢30名近い同級生がバルセロナに行くことに
なっており、しかもそのうち20名くらいはカンファレンスにも出ずただの旅行、という、これが
MBAでいいんかいなというお気楽なツアーに。同じ飛行機で移動、着いた空港で集合写真
を撮り出してしまうなど、ノリは完全に修学旅行。
 

一応自分は会議にちゃんと出たので内容を紹介すると、最近のMBAとかでの流行用語
のひとつ、Social Responsibilityを大きなテーマに、社会起業家、ベンチャーキャピタル、
行政官、学者などがそれぞれの分野での問題点、考え方などを議論し、学生の質問に
答えていくというもの。分野としては途上国開発、貧困、教育、CSR、環境、エネルギー、
これら分野への投資など。昨今ではMBA学生の就職先も金融・コンサルから、こういう
分野に多様化してきているので、学生にとっては、こういう会議に出るのは就職の為の
ネットワーク作りの意味合いも強い。
 

個人的には、今後の仕事で途上国への進出は避けられないので、その際に、ホスト国
側から外資がどう評価されているのか、外資は本当にその国のためになるのか、
あいつらいい仕事するなと思われるには何をアピールするべきか、等を勉強しようと
思って聞いていた。特に、最近個人的にアツいアフリカでは、外資が農地確保に走って
おり、韓国の大宇がマダガスカルで叩かれたりしてるので
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090321/mds0903212151007-n1.htm)、
今回たまたま出ていたアフリカ系のパネリストに話を聞けたのは有意義だった。
 ケニア初のビジネススクールの学長とも話す機会があったが、本当に途上国のことを
考えたいならBBCとかCNNとかを信じるなよ、自分で見ろ、とハッパをかけられた。
 

また、都市化、スラム問題でも、実際に都市開発をしているネパールの社会起業
家から、「もちろんスラムは何とかしなきゃいけないんだけど、都市に出てきて人々に
情報が入るようになると、異様な出生率が下がったり、郷土病が減ったりするので、
農村で自然に暮せというのはむしろ傲慢」とコメントしていたのが印象的だった。
 

そんなこんなで真面目にものごとを考えたりもしたのだが、どうしても夕方になると
スペインの太陽とうまいメシ(どちらもイギリスには無い)が気になってしまい、大勢の
同級生となんだかんだけっこう遊んできた。
 

そして今回ついに、あのカンプノウで試合を見ることに。ちょっと長くなるのでまた明日。

 

 


 

02.17.08:38

トヨタ問題続き

この件に関してこだわると何だかトヨタ大好きみたいだが、そうでは
なくて(ちなみにペーパードライバーすぎるので車を買う気はありま
せん)、冷静に考えると今の報道は完全におかしいと思う。
 

逆に、ダイヤモンドのこの記事には非常に納得性がある。
http://diamond.jp/series/ecocar/10030/
 

思うに、もう、テレビ等の「速報性」「スクープ」勝負だったメディア
は完全に不要になってきている。イラン選挙もハイチ地震も、
twitterの方が断然早いし詳しい。
 

なまじっか早く情報を届けようと、ろくに取材もしないで、「トヨタは
お客様目線ではありませんでしたね」等と分かったように述べる
アナウンサーなどもうクビでいい。
 

twitter的なものに負けない為には取材力が勝負なんだから、逆に既存
メディアは速報にこだわらなくていい。ちゃんと調べてから語ってほしい。
 

それと、よくアナウンサーなんかが「分かりやすい言葉でお伝えしたい」
とか言うが、そんなことする必要ない。適当に分かりやい風味に仕立てて
テキトーなことを言うのはもうやめてほしい。アナウンサーが大衆より
賢かった(情報力に圧倒的な差があった)時代は終わってるんだから。
 

と脱線したが、なんだかCNNもBBCもこの件ではいまいちだな、
と思っております。
 

トヨタの社長も、平身低頭なんでもリコールみたいな姿勢はやめて、
ちゃんと説明してほしい。



 

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