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08.28.07:30 スコットランド、ハイランド旅行記 |
学生生活もついに最後ということで、残った期間を使って友人とスコットランド旅行に来ている。
スコットランドでもエディンバラやグラスゴーより遥か北の方、ハイランドと呼ばれる地域は、
手つかずの自然が残されていて、イギリス有数の景勝地。
同行者はウクライナ人のMBA同級生と、その友人のウクライナ人2人ということで、車内は完全
にロシア語の世界。スパシーバとハラショーくらいしか分からない。俺がしゃべると英語モード
に切り替わるのだけど、英語も俺よりずっとうまい3人なので、なんかもー、なかなかこっちの
ペースにはならない。
しかし初めてきたけど、ハイランド、これはすごい。特にGlencoeと呼ばれる切り立った山々を
抜ける地域があるのだけど、なんていうんだろう、映画で見た別の惑星みたいな感じ。
日本の山と違って木がほとんど生えておらず、草のみに覆われている。ところどころ急な崖も
あり、そこに羊が集まって草食ったりしてるのだが、あいつら足踏み外して落ちたりしないのか
なと心配になる。
山と自分たちとの距離も近いので、なんだか山から見下ろされているような気分で、人間って
小さいなと実感する。昔の人が山に神聖なものを感じたのも無理はない。
(Glencoeの山々。曇ってた上、夕方なのでだいぶ伝わりにくい)
その次はフェリーに乗ってスカイ島。ここはほんとに何もない。ただただ北海道のようなのどか
な風景が続く。天気が悪かったので残念だが、目の前にひたすら続く草原を眺めながら、1年
を振り返るのにはもってこいの場所だ。
(見渡す限りの草原に無数の牛)
そのあとはネス湖。ネッシーのネス湖なので当然それにちなんだミュージアムもあるのだが、
むしろここで素晴らしいのは、アーカート城という13世紀に作られた城の遺跡。
(奥に見えるのがネス湖)
17世紀に爆破され、そのまま放置されて廃墟になってしまっているが、それでもかなりの
部分が残っていて、塔からネス湖を眺めてまたぼうっとするのに最適。
ハイランドの首都と呼ばれるインバネスも小さくて綺麗な町だ。なんとなくケンブリッジ
に感じが似ているが、日本人どころかアジア人がほとんど歩いてない。やはりケンブリッジ
はなんだかんだ留学生(=アジア人多い)の町なんだなと改めて思う。
(インバネス市庁舎の前にあった花時計)
その後ウクライナ人同級生が急に海で寒中水泳(ちなみにこの日のハイランドは気温10度)を
始めるトラブルもあり。こいつは絵に描いたような伊達男で、女の子の関心を引くためなら勢い
でなんでもやってしまう。
(当人の名誉の為、遠景のみ)
(当人の名誉の為、後ろ姿のみ)
たまに暴走するが、人情に厚かったり意外と繊細だったりして面白いので長く付き合っている。
こういうアホ友達ができたのも今年の成果か。
ハイランド最後の町はアバディーン。ここはもともと漁港だったのが、1970年代に北海油田が
発見されて以来石油開発の拠点で、イギリスのエネルギー関係者なら一度は訪れる町。
個人的には初めての訪問だったが、スコットランド第3の町(グラスゴー、エディンバラの次)
だけあってそれなりに大きい。
ただ、ここに数年駐在しろと言われたらけっこうしんどいだろうなという印象。夜は人が歩いて
ないし、ケンブリッジと違ってレストランもロクなのがない。やはり今年1年はイギリスでも楽な
環境にいたんだなと痛感する。
とは言え、無料で入れる博物館(石油が金を運んでくるので観光収入に頼らなくてもいいのだ
と思う)とかかなり充実しており、仕事につながる部分もあるので個人的には相当勉強になった。
(博物館。企業から寄贈された模型とかだけで十分ボリュームのある展示)
ハイランドはイギリス人の会話ではしょっちゅう出てくる観光地だが、日本ではあまり一般に知ら
れてないと思う。でも、イギリスにもう来たことあるなら、ロンドンとか何回も行ってもしょうがない
し、これはおすすめ。
イギリスの風景って、どこ行っても平地ばっかりで一緒だなと思ってたが、今回完全に認識を
覆された。
ヨーロッパ旅行にありがちな、「建物が綺麗で・・」のみ、とか、どこに行っても日本人のツアーに
会ってしまう、とかいう観光に飽きた人なら、このアナザーワールドを十分楽しめると思う。ただ、
車をレンタルしないとキツいのと、多分冬はめさめさ寒いけど。でも是非一度ご検討ください。
(崖の上。こういう所だとウクライナ人カップルは本当に絵になる)
(崖の上にそびえる、アバディーン近郊のダノッター城。ここはその美しさから、映画のロケなどでよく使われるそうだ。代表的なのはメル・ギブソンの「ハムレット」など)
(最後に一応、集合写真)
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