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04.05.15:20 [PR] |
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03.17.05:28 ギリシア問題続き |
ケンブリッジに帰還。既にGlobal Consulting Projectの期間に入っているが、クライアント
とのキックオフミーティングが延期されてしまい、やや待ちぼうけをくらっている。
というわけで書こうと思っていたギリシア問題続きを。
個人的には、ギリシア問題の勘所は、そもそもヨーロッパを仕切っているのは誰なのか?
という点だと思っている。連日、この問題の報道を見ていると、ギリシアのパパンドレウ
首相が必死こいてネゴっているのは、ECBのトリシェ総裁ではない。また、EU欧州理事会
議長(前ベルギー首相、通称「EU大統領」)のファンロンパウや同欧州委員長のバローゾ
(ポルトガル首相)とでもない。
ネゴ相手はドイツのメルケルとフランスのサルコジの2人である。この2人は「大国」のボス
なだけであり、EUの重要ポジションに就いているわけではない。すなわち今回の危機は、
ユーロ圏みんなで力を合わせて作ったはずのECBやEUという組織は結局はリーダー
シップを持っておらず、要は喧嘩の強いボスに頼るしかないという事実を認識させてくれた
と思う。
(真ん中がEU大統領のおじさんだが、個人的には、この両親方の間でリーダー
シップを、と言われても無茶だと思う)
この大国2国がまたそれぞれの思惑で勝手に発言をするので難しいところである。
基本的な立場として、フランスは比較的ギリシアに優しい一方、ドイツは厳しく、財政
引き締めの完全な実施なくして援助などあり得ないというポジション。「なぜ67歳まで働く
ドイツ人が53歳で辞めるギリシア人公務員を助けなければいけないのか?」とのコメント
には、24時間戦える日本人的にはけっこう共感できてしまう。
よってもってギリシアも頑張るしかないのだが、ギリシアの痛いところは、現政権の支持
基盤が(どっかの国と同じで)労働組合だという点である。公務員のボーナスカットや
退職年齢引き上げ等々の引き締め策を打ち出したはいいものの、国中で大規模な
ストライキになってしまい、どうにもならない。国民の4分の1程度がストに参加したという
からこれは相当シビれる。ある公務員スト参加者はインタビューで「国がどんな努力を
してようと自分には関係ない。自分は犠牲者にはならない」と語っており、問題の根深さ
を感じさせる。
とそんな手詰まりなところで、ギリシアがワシントンのIMFまで出掛けて行って支援
要請をした動きは戦略的に素晴らしかったと思う。国際機関としてのIMFは性格上、
ギリシアに扉を閉ざせないが、これを見ればIMFの親玉としてのアメリカが、お前らもう
ちょっとしっかりやれよ、とヨーロッパに圧力をかけてくるのは間違いない。最終的に、
ドイツはわざわざ自らの口からEMF(IMFのヨーロッパ版)構想を切り出してアピール
せざるを得なかった。とはいえ、メルケル親方の発言ではなく、子分の財務相からの
コメントとしたあたりは抜け目なかったと思う(後で修正がきく)が。
そんなこんなで最近の新聞を見ているとまるで大河ドラマである。EMF構想は実現に
時間がかかるので、これで問題は収束しない。もっと直近ではまだまだ切った張ったが
続くだろう。自分個人に落ちてくる利害はウィーン旅行が安く済んだくらいしかないのだ
が、せっかく見だしたこのドラマ、最後までしっかり見ていたい。
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03.11.09:35 テスト勉強からの逃避:ガーナ編 |
そんな折なんですが、ロンドンで「ガーナ大使が語る、新興石油国の将来」という
イベントがあったので参加してきた。ガーナ大使館でやるイベントなので、そもそも
なんとか会員じゃないと入れませんと言われたのだが、電話口で粘ること15分、
もー、しょうがないわねと言われてあっさり許可。大学生時代に某ブラック企業で
携帯電話の押し売りをしていた経験が、いまロンドンで花開く。
ガーナ大使館に入ってみると、たしかに、「会員」なんだろうなと思わしき、えらそうな
おじ様たちが中心。とにかくイギリスにいると旧宗主国だけあって、アフリカ関連の
ビジネスをしている人間にしょちゅう会えるが、ここも同様、フロンティアでメシ
食ってるぜという屈強な顔をした人間が総勢約40名。浮くのはやむなし。とりあえず
一緒になってビュッフェでメシを食ってしまう。中には意外と気のいいおっさんもいる
ので適宜名刺交換。
ガーナはサブサハラでも突出して政治的に安定していて、2008年に行われた大統領
選では、旧野党が旧与党に50.5%対49.5%で競り勝って政権交代というギリギリの
レースだったにもかかわらず、何のクーデターも暴力沙汰も起きなかったという、
アフリカでは極めて稀な国。過去にはアナン前国連事務総長なども輩出している。
その国で2007年に初めて大規模な油田が発見され、その油田が2010年末に稼働
する予定である一方、最近は毎月くらいの勢いでバンバン新規油田が見つかり、
一気に海外の注目を集めている。
当然、石油がもたらす収入というのは貧富の差の拡大、政治的動乱などにつながり
かねず、最近愛読しているウェブログ「Modern Ghana.com」でも、どこまで石油
産業を進めるか、国内議論が激しい。やはり中高年は「いやー、平和なガーナが
いいな。。」とつぶやく一方、若者は「もう行くしかないだろ、ガーナは変わる」と
血気盛んであり、世代闘争の普遍さを感じさせる。
まあそういう国をこれからどうマネジメントするか、というお題のスピーチで、なか
なか興味深かった。経済的にも、注目されてはいるがまだキャッシュが手元
にあるわけではないので、海外資本に頼るところが大きく、国営石油会社の
油田への出資比率も低い。そのことが、国民の「おい外人に持ってかれてるじゃ
ねーか」という危機感にもつながっているよう。
これからこういう国を相手に商売をしたい身としては、正直、付き合い難しくなり
そうだなとも思ったが、単純に学生の身としてはお勉強になる題材だった。
ガーナ要チェック。
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02.17.08:38 トヨタ問題続き |
この件に関してこだわると何だかトヨタ大好きみたいだが、そうでは
なくて(ちなみにペーパードライバーすぎるので車を買う気はありま
せん)、冷静に考えると今の報道は完全におかしいと思う。
逆に、ダイヤモンドのこの記事には非常に納得性がある。
http://diamond.jp/series/ecocar/10030/
思うに、もう、テレビ等の「速報性」「スクープ」勝負だったメディア
は完全に不要になってきている。イラン選挙もハイチ地震も、
twitterの方が断然早いし詳しい。
なまじっか早く情報を届けようと、ろくに取材もしないで、「トヨタは
お客様目線ではありませんでしたね」等と分かったように述べる
アナウンサーなどもうクビでいい。
twitter的なものに負けない為には取材力が勝負なんだから、逆に既存
メディアは速報にこだわらなくていい。ちゃんと調べてから語ってほしい。
それと、よくアナウンサーなんかが「分かりやすい言葉でお伝えしたい」
とか言うが、そんなことする必要ない。適当に分かりやい風味に仕立てて
テキトーなことを言うのはもうやめてほしい。アナウンサーが大衆より
賢かった(情報力に圧倒的な差があった)時代は終わってるんだから。
と脱線したが、なんだかCNNもBBCもこの件ではいまいちだな、
と思っております。
トヨタの社長も、平身低頭なんでもリコールみたいな姿勢はやめて、
ちゃんと説明してほしい。
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02.08.06:18 亀田大 世界を獲る |
http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2010/02/08/01.html
まあとにかくよくやったと思う。Youtubeとかで映像を拾って見た限りは完勝。
逆に前チャンピオンの動きはいまいちだった。
世界戦2回も失敗してるのに3回目を組んでもらえるということ自体、普通は無理だし、
知名度に助けられてるとも言えるが、あそこまでテレビで叩かれてそれでも腐らずに
いたのは大変だったと思う。
亀田父のブログは相変わらず誤字脱字が多すぎて好きだ。3150はおそらく「最高」
なんだろうと思う。
http://ameblo.jp/kameda3oyaji/entry-10453397774.html
同じくテレビで叩かれてた組として、朝青龍引退はちょっと残念。最後の暴行事件は事実なら
厳しい処分は仕方ないが、外野からあんなに品格品格言われる筋合いはないだろうと思う。
サッカーやって怒られてる26歳ってなんなんだろう。外国人は親方にもなれないし、あそこまで
の才能を最後は日本から追い出してしまうというあたり、日本の偏狭さを感じて仕方ない。
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02.07.06:49 トヨタ プリウス ブレーキ ハイブリッド |
一連の報道が見落としているのは、①10月のフロアマット問題と最近明らかになった
プリウスブレーキ問題は別件であるということ ②プリウス、すなわちハイブリッド
自動車のブレーキ構造はそもそもガソリン車と違うということである。
①に関しては、「ブレーキが利かない可能性がある」という結果が似ている為に混同
されてしまっているが、フロアマット問題は設計上のミスだが、プリウスはブレーキ
の構造の問題であり、これはミスではない。フロアマットのミスでもってハイブリッド
車の可能性をも一緒につぶしてしまうべきではない。
②に関してはWikipediaとかの方が詳しいので詳述しないが、ハイブリッド車は通常
のガソリン車に使っている油圧ブレーキに加えて、回生ブレーキという、減速の際の
エネルギーでモーターを動かし、電気エネルギーとして畜電池に回収するシステムを
積んでいる。要するに、ここはハイブリッド車の省エネ技術の根幹である。
今回の「プリウスブレーキ抜け」問題は、この油圧ブレーキと回生ブレーキの切り替え
のタイムラグのために起きているものだが、そもそもこのタイムラグは構造上、ある
程度は避けられない。
要はハイブリッド車の運転には通常のガソリン車より注意が必要になる。省エネで
地球に優しいからって安全性も高いというわけではない(むしろ、軽量化でボディが
薄くなってるので危険度は高いはず)。
この回生ブレーキ問題は電気自動車にもあてはまるので、これから省エネ社会を
進めていく上では、つまり運転技術を車に合わせていくことが必要ということなんだ
ろう。
よって、今回の件を変に処理してしまうと、トヨタの将来だけではなく省エネ社会の
可能性も狭めてしまうかもしれない。
記者会見で専門用語を使って「わかんねーぞ」と批判を浴びたくないのかもしれないが、
ただひたすらすいませんでしたと謝るだけでは問題は明らかにならない。しっかり論点
を整理して戦ってほしい。がんばれトヨタ。
あともうちょっとマスコミがしっかり説明するといいと思うんだけど、やっぱりあの人
たちは頼りにならないのかね。
リンク:エコカー用語「回生ブレーキとは」
http://ecocar.autoc-one.jp/word/313997/
追記:
プリウスとともに、同じ回生ブレーキを使用している車種もリコールするという。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20100207AT3D0700407022010.html
「顧客の不安解消に努める」はいいんだが、結局問題の根源はしっかり説明されて
ない。これじゃ単純な設計ミスと同じに思われてしまう。わざわざ社長が挨拶して
いる↓が、まともな説明を全くしていない。エコカーの将来危うし。
http://www.toyota.co.jp/announcement/100205.html