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03.11.09:35 テスト勉強からの逃避:ガーナ編 |
そんな折なんですが、ロンドンで「ガーナ大使が語る、新興石油国の将来」という
イベントがあったので参加してきた。ガーナ大使館でやるイベントなので、そもそも
なんとか会員じゃないと入れませんと言われたのだが、電話口で粘ること15分、
もー、しょうがないわねと言われてあっさり許可。大学生時代に某ブラック企業で
携帯電話の押し売りをしていた経験が、いまロンドンで花開く。
ガーナ大使館に入ってみると、たしかに、「会員」なんだろうなと思わしき、えらそうな
おじ様たちが中心。とにかくイギリスにいると旧宗主国だけあって、アフリカ関連の
ビジネスをしている人間にしょちゅう会えるが、ここも同様、フロンティアでメシ
食ってるぜという屈強な顔をした人間が総勢約40名。浮くのはやむなし。とりあえず
一緒になってビュッフェでメシを食ってしまう。中には意外と気のいいおっさんもいる
ので適宜名刺交換。
ガーナはサブサハラでも突出して政治的に安定していて、2008年に行われた大統領
選では、旧野党が旧与党に50.5%対49.5%で競り勝って政権交代というギリギリの
レースだったにもかかわらず、何のクーデターも暴力沙汰も起きなかったという、
アフリカでは極めて稀な国。過去にはアナン前国連事務総長なども輩出している。
その国で2007年に初めて大規模な油田が発見され、その油田が2010年末に稼働
する予定である一方、最近は毎月くらいの勢いでバンバン新規油田が見つかり、
一気に海外の注目を集めている。
当然、石油がもたらす収入というのは貧富の差の拡大、政治的動乱などにつながり
かねず、最近愛読しているウェブログ「Modern Ghana.com」でも、どこまで石油
産業を進めるか、国内議論が激しい。やはり中高年は「いやー、平和なガーナが
いいな。。」とつぶやく一方、若者は「もう行くしかないだろ、ガーナは変わる」と
血気盛んであり、世代闘争の普遍さを感じさせる。
まあそういう国をこれからどうマネジメントするか、というお題のスピーチで、なか
なか興味深かった。経済的にも、注目されてはいるがまだキャッシュが手元
にあるわけではないので、海外資本に頼るところが大きく、国営石油会社の
油田への出資比率も低い。そのことが、国民の「おい外人に持ってかれてるじゃ
ねーか」という危機感にもつながっているよう。
これからこういう国を相手に商売をしたい身としては、正直、付き合い難しくなり
そうだなとも思ったが、単純に学生の身としてはお勉強になる題材だった。
ガーナ要チェック。
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