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ロンドンで働いてみた

Cambridge MBAを2010年夏に終了後、そのままロンドンで仕事してみています。 ここでの体験を日本で役立てられるよう、日々勉強しています。
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11.21.21:25

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  • 11/21/21:25

04.17.16:11

Global Consulting Projectまとめ

昨日のプレゼンをもってついに1カ月にわたるGlobal Consulting Project(GCP)は
終了した。このプロジェクトはCambridge MBAのプログラムのメインでもあり、
興味のある方にとっては重要な点と思われるので以下簡単に総括。
 
 
1.総括
極めて濃い内容になった。満足いく結果になったのは主に以下の2~4がポイント。
 
 
2.チーム
前にも書いたが、まずチームメンバーに恵まれた。チームで重要なのはお互いの意見を
尊重する空気があるかどうかであり、一度プロジェクトの方向性で煮詰まった時、
俺が思い切って(自分の好きな方向に・・)誘導したのだが、よくありがちな、誰かが
チャチャを入れてるうちにワヤワヤになって結論が出ず、やむなく既存の方針で走る、
みたいなことにならず、他のメンバーがむしろ積極的に提案を後押し、補足してくれた。
 
この点は非常に難しく、対立が絶えないのもダメだが、お互いを「尊重」しすぎるチーム
だと、まともな意見交換をほとんどしないまま、個人の仕事の寄せ集めで終了してしまう
こともある。チームメンバーの性格、議論のためのスケジュールの共有などの点で、
正直ラッキーで、運命に感謝するしかない。
 
 
3.中身
GCPに何を期待するか、というのは人によってかなり異なると思う。
 
 ①興味のある分野で、自分が本当にやりたいことを極める
 ②色んな企業の人とかにインタビューして話をすることで学ぶ
 ③イギリス外、特に行ったことのない(これからも行きそうのない)国に行く
 
そしてこの3つは大概、全て達成するのは難しい。
 
俺のチームの場合、基本的な活動は図書館にこもってリサーチ、という感じだったので、
②も③もほとんど無し。③に関しては、海外協力系NGO出身が2人もいたりと、そもそも
「アフリカとか中東とか、もう色んな国行き尽くした」メンバーが多く、基本的に
みんな不満ゼロ。

②に関しては当初不満のあったメンバーもいたが、リサーチが進むにつれて、あまりに
この分野を知らなかったことに気づき、これはこれだけでも十分勉強になるな、ということ
で意見が一致。
 
むしろ、①にエネルギーを集約できたのが、全般にレベルの高い議論ができた一因だった
と思う。特に、新エネといえば太陽光発電業界、電気自動車業界とか色々あるが、その
前に「二酸化炭素業界」=各国政府と、その周りでうごめく(やや怪しげな)コンサル、
研究機関、投機家達というのが存在するんだなというのは大きな発見だった。
 
 
4.クライアントとの関係
うちのチームは他プロジェクトと違い、まずは大手コンサルが我々から見た客なのだが
そのコンサルが紹介する更に別の客に対して提案を行うというスタイルだった為、事実上
大手コンサルが我々のアドバイザーのように機能してくれた。よって、本当の客と、
アホな学生の狭間でゆれるコンサル担当者の苦悩をつぶさに見ることができた。
 
「プレゼンの構成が甘い」「提案が浅い」などのプロフェッショナルなコンサル指導と「いや
そういう言い方だと怒られちゃうから」「もうちょっと相手を立てるべく、グラフの見せ方を
変えろ」などのプロフェッショナルなサラリーマン指導は、非常に勉強になった。
 
一方、このコンサルから見れば、アホな学生が勉強したいって言ってるんです、といって
なし崩し的に客の情報を色々手に入れられたことは有益だったようだ。また、ついてくれて
いた担当者数名は、学生の世話係です、ということで客との関係、次の仕事への足掛かり
も作れたという。プロジェクト終了後に、「お前ら、グッジョブ」とほめられた。
 
 
5.その他
4.の最後とつながるが、この手のプロジェクトで通常クライアントが何を求めるかと
いうと、以下2点。
 
 ①使える学生をリクルーティングする機会
 ②学生(まあ、既にオッサンばかりだが)ならではのフレッシュな意見
 
特に、ベンチャー企業が相手であったCVPと違い、GCPの場合は①に尽きると思う。
 
クライアントは大手企業が中心であり、別に学生が提案する内容など本気で相手にして
いない。ただ、そこで光るものがある人間はそのまま会社で使ってもいいと思っている
わけである。
 
将来、自分の会社でケンブリッジと組んでGCPみたいなことを是非やってみたいと思う
が、その為には海外のMBA学生をさくっと採って本社で抜擢できるような土壌が必要
である。ここは日本企業にとって現状大きなハードル。ただ、海外により深く刺さって
いくには優秀な現地人を採ることが至上命題であり、何とかしないといけない。
がんばります。
 
 
 
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