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04.19.11:13 [PR] |
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05.28.17:56 30歳からの学園祭 "May Ball"その3、メシ。 |
本番で、ぼちぼちやべえなという感じになってきた。
幸いチケットを売りさばくという個人職責に関しては目標をほぼ達成できてきているのだが、
全体で見ると、そこから先がまだまだ詰め足りない。
May Ballでは一応フルコースの料理なんか出してしまうのだが、ここで問題になるのは
Dietary restriction、つまり人によって食えないものをどうするかという点。ヨーロッパにいる
と本当に人種民族がぐちゃぐちゃなので、この点はこちらも神経を使うし、とにかくお客さん
が色んなことを言ってくる。
有名なところで言えば、インド人の多く(ヒンズー教徒)は牛は食べない。
イスラム教では豚はご法度。ソーセージやハムの類もアウト。ついでに言うと、食べられる
牛・鳥・羊も、ハラルという特別な屠殺処理(イスラム教徒がお祈りをしながら殺したもの)
をしていないと基本的にダメ。あと出身国にもよるが、アルコールはダメなケースが多い。
この辺までは仮にも中東の商売をしてたので分かってたつもりだが、まだまだまだ。
ちなみに自分の経験では、日本ではものすごく高級な接待用の店でもハラルに対応して
くれる店はほぼ皆無だったが、こちらでは安いレストランでもけっこう対応してくれる。
ユダヤ系の人にはカシュルートというこれまた違う制限があり、例えば、首を切って一発
で殺したのではない肉はダメ。エビ、イカ、タコもダメ。肉と乳製品を一緒に食べるのも
ダメ。
こちらではけっこう多いのがベジタリアン。この人たちは逆に野菜だけにしておけばいい
と思っていたのだが、中には「○○だけは食べられる」という難しいベジタリアンもおり、
この人たちはこの○○は食いたいと主張してくる。
あと意外と多いのが、体質的に制限がある系。特に今まであまり知らなかったのは、
グルテンを含んだものが全てダメというパターン。
ついでにこういう食事制限にまぎれて、単に好き嫌いをわざわざメールで連絡してくる
お客さんもいて、そんなのやってられっかと思うのだが、好き嫌いとポリシーとの境界
はけっこう微妙で、一概に無碍にもできなかったりする。
なんか最近空き時間を全て学園祭に使っており、なかなかリラックスできないのだが、
きっとこれを越えた暁には、同じ実行委員会メンバーとうまいビールが飲めるだろうな
と思ってやっている。と言いつつ、このメンバーにもムスリムがいて、酒飲めなかったり
するのだけど。
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05.21.06:52 大人の自由研究:私とゴミ |
今日も天気がいい。ほとんど夏だ。今年の夏はイギリスとしては超異例の最高気温
35度が予想されているが、この調子だと本当にそうなりそうだ。家庭にエアコンの
ないこの国では非常につらい。
こういう快晴の日だと、前もあったけど、やっぱり公園が汚れる。さんざん騒いだ後、
もう余裕でペットボトルとかマックの袋とか芝生の上に置いていってしまう。
目の前にいたら日本語でめさめさ文句言ってやろうとか秘かに思ってるのだが、幸か
不幸かなかなか置き去り現場には出くわさない。
別にだからというわけではないのだけど、学校のサマーアクティビティ、すなわち
夏の自由研究は、ゴミ処理業界に関して調査をすることにした。
今年からケンブリッジMBAでは、サマーアクティビティの自由度が格段に上がった。
従来からの卒論に加え、
①Individual Projectと呼ばれる、自分一人だけでの企業相手のプロジェクトを行う、
②インターンを単位としてカウントする、
③語学やその他特別授業に出席することで単位とする、
など様々な道が開かれた。特に②や③を選択すると、かなり早めに職場復帰が
可能になるので、私費学生にとってのメリットは大きいと思う。
自分の場合はここでいう①にあたり、Environment Agencyという、日本で言う
環境省みたいなイメージのお役所とのプロジェクトとして、イギリスのゴミ処理
業界の調査にあたることになった。
夏どうしようかなと思っていたところ、こんな話があったので、何か運命的なもの
というか、もう、乗りかかった船だし、とか思ってつい踏み出してしまった。別に
勝手に盛り上がってただけで乗りかかってはなかったのだけど。
ゴミ処理というのは環境問題的には重要な分野だと思うのだが、意外と今まで
焦点があたってこなかったらしく、今日はじめて面談した役所の担当者も、
正直あんまり業界構造とか見えてないんだよねという。
また、まともにデータをとっている調査会社やコンサル等もなく、過去資料も
あまり無いらしい。
よって調査の方向もまだはっきりと決まってないのだが、例えば君がこの業界
で儲けてくとしたら、という視点で好きにやってくれたまえという。そうやって
ビジネスをする人間が考えることを吸収した上で、将来の規制に生かしたい、
とのこと。
なんだかモルモットみたいな気分ではあるが、MBAの最後の締めとしては
非常にいい感じのプロジェクトになりそうだ。願わくば何かの商売につながる
ようなヒントくらいは見つけたい。
もう一つ言えば、やはり商社の人間として役所と仕事をするのは基本中の
基本だし、ここで何か関係ができるように頑張るんだろうなと思う。2010年夏、
ゴミに埋もれます。
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05.20.09:32 MBAを振り返る第一弾、鼻っ柱折られる経験 |
イギリス渡航後258日目、今日でMBAプログラム開始からちょうど8ヶ月が経つ。
思えば、始まる前から言われてはいたけど、1年制のMBAプログラムは本当に
あっという間だ。ここでの生活にも慣れ、友人との交流もようやく深くなって
きた頃に、もう終わりが見えてくる。
実際、正式な授業はもう来週、再来週、再々週の3週間で終了予定。その後は
2週間の短期プロジェクトと、最大2ヶ月間のサマーアクティビティが控えては
いるが、その間、同級生全体と会うチャンスはもう無い。
そんな感傷的なシーズンでもあるが、惜別の気持ちというのは思い出や経験を
反芻するには絶好の薬だ。きっとこれからの2ヶ月くらいは、この1年弱が
自分にとってなんだったのかを振り返りながら暮らすのだろう。
留学って何だったのかと言うと、色々あるのだが、第一に思い浮かぶのはやはり
思いっきり鼻っ柱を折られたということ。
あふれかえる多国籍同級生の中で、自分はもう、しびれるくらいダメだった。
なんか俺、中東とかで何やってたんだろうと思い、日々ため息をつき、所詮
自分は会社の看板と業界英語の中で生きてたんだなということを認識させられた。
今までだったらそこで「よしこいつらに負けないようにするにはこことここを
伸ばして」とかなったのかもしれないが、自分でも新鮮だったのは、「もう、
あんま武器が無いのはしょうがないな、でもこの武器でもある程度戦うには
どういうポジションを占めたらいいだろう」と認識を切り替えてしまったこと。
別に常にまとまった意見を述べる必要も無いし、常にリーダー的ポジションに
いなければいけないわけではない。むしろ時には偏ったことを言ってみたり、
敢えて足りないところをさらけ出して助けてもらうことだって必要だ。
所詮自分にはリーダー的な器はないと思う。能力的にも性格的にも、問題
アリアリ。だからこそ、早めに自分の限界を確認した上で、自分の能力を
最大限生かしてくれるような仲間と付き合うべき。
その上で、チームに埋没しない為には、自分にとって譲れない価値観を
コアとして持ち、最低限そのコアを主張することができる程度にはチームに
貢献するべく頑張ることだと思う。
これを理解し、この環境で実践できただけでも、留学の意義は個人としては
十分あったと思う。
ただ、会社から来ている以上、個人もそうなんだけど、本来は会社にとっての
意義こそ重要で、そこはこれからよくよく振り返らなければいけない。ちょっと
長くなってきたので続きはまた。
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05.12.18:54 イギリス選挙が終わって |
気がつくと2週間もブログを放置していた。いや別に何をしてたってわけでもないんだが。
書きグセを取り戻すためにも何か書きます。
ようやくイギリス選挙が終わった。選挙直後から連立政権構築のためにテレビも新聞も
バタバタしていたが、最終的に第1党となった保守党と、第3党の自民党が組むことに
なった。よって次期首相は保守党のキャメロン、次期副首相は自民党のクレッグとなる。
正直、保守党と自民党では政策にけっこう開きがあり、この2つが組めるのか、もしか
したら保守党に第4位以下の小物政党がバラバラと加わるシナリオもアリかなと思って
いたので、この数日間の電撃的なネゴには驚かされる。
そして日本人からすると衝撃的なのは、この数日のネゴの段階で新政権の主要な政策
が2党間でもう調整済ということである。
このへんは日本式の「いやいやまあまあとにかく一緒にやって行きましょうよ、その辺
はあとで調整ということで、どうスかこのあと一杯」みたいな世界ではありえないこと
である。小物政党を調整もなしに入れてしまったことで迷走している民主党とかを
見ていると、なんだかなあと思う。どうでもいいけど田村亮子って。
イギリス新政権の政策("coalition deal"と呼ばれる)を見ると、さすがに自民党は
けっこう譲歩したのが分かる。足元で重要かなと思うのは、①財政赤字解消のため、
歳出削減を今年からやります(自民党、労働党は来年からでよくねー?と言っていた)
という点、②反EU路線が明確になったという点あたりか。②は直近のギリシア問題にも
影響ありや。
新閣僚も決まりだしているが、個人的に気になるのはエネルギー/環境担当相。ここは
自民党がポストをとっている。なぜ感心があるかというと、特に原発に関しては
保守党と自民党で方針が全く違っていたからだ。
原発建設にアレルギーがない保守党に対して、自民党は元来原発新設に反対してきた。
エネルギー相におさまったHuhne氏(いまいち何て読むのか分からん)もバリバリの
原発懐疑派。クリーンな社会は原発無しで実現できるという。
このへんの真偽は歴史が証明するのだろうが、このポジションを自民党に譲ってみた
というのは保守党のネゴとして興味深い。電力業界とどんな根回しをしているのだろう。
いやしてないのか。注目していきたいポイント。
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04.25.07:31 空手チョップと私 |
イギリスは環境先進国なんて言われてるが、ゴミをそのへんに捨てない、とか、